再生リノベーション,Renovation
建物の再生は残そうと思う心からはじまる。

長年住んだ家に住みにくくなってきた。
断熱なくて 熱い 寒い 収納がなくて タンスだらけ…。
で、家を壊して建て替えますか?
そこで少し考えてみましょう。
長年連れ添った連れ合いと最近会話がない。
同じものをみて笑ったりしない。
いつまでもそこにあるわけでもないのに身近なゆえに、ありがたみを忘れてしまう。
そんな存在にお互いなっている。
僕はこう思います。
壊れたら2度ともどらないなら、お互いの不便さを整理して、やりなおせばよいかと。
自分の都合をおしつけた陳腐な修復ではなく、住まい手と作り手がお互いの良さを引き出した最高のかたちで齢をかさねられたら。
それが家の最後のいろどりとなりえるのではないでしょうか?
耐震化を計るのにやるべきことは?
私は古家の改修は最高で築100年の家を経験したことがありますが、建物が古いということ自体はさしたる影響はなくて、大事なのは劣化した部分にどう対処していくかです。
建物の耐震を図るには基礎が必要になります。
耐震とは、壁を固くして変形をしないようにして、建物を地面にくくりつけることで地震に耐えます。
当然おおきな力がかかるので強い基礎をつくらねばなりません。
単純に壁を固くするだけでは倒れにくくはなるでしょうけども、新築並みの基礎の性能には及びません。
しかし一方で必ずしも耐震で固くすることが家の状態や構造に合わない場合もあります。
白アリや腐朽の害も取り払う上で足元の改善は不可欠です。

腐っている土台や柱は伝統技術根継ぎにて交換します。

根継ぎとは?
根継ぎとは、柱の下の部分が蟻害などで痛んだり腐食したときに、柱全体を入れ替えずに新しい部材をはめ込む工法です。
まず、根継ぎをする部分だけジャッキで持ち上げ、傷んだ部分を切り取り、接合するための仕口を作ります。次に、新しく継ぐ部材にも同じ仕口を作ります。
それぞれの部材を接合すると、2つの部材がしっかりとかみ合います。
この仕口は大工職人が手作業で作ります。
その他補修の様子
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