新築住宅,New construction
なぜ生きている木でつくるのか?

天然乾燥材をおすすめするワケ
建物に使う木は乾燥が大事です。
しかし現在一般に流通している材木のほとんどが高温(100℃)以上の温度で一度焼かれた強制乾燥材です。
いわば木のミイラ状態になっています。
いろいろな強度試験にかかった合格品ではありますが、私は現役で現場で仕事をしている大工社長です。
実際に木どうしの接合している細胞に必要な水分や精油分まで飛んでいるので、ちょっとしたショックで裂けたすることがあります。
強制乾燥材は便利ではありますが、この国で住宅用材としての実績はほんの20年あまりです。
現役大工として実績のある天然乾燥材をおすすめするのはあたりまえの話です。
そのうえでの、大工店・賽の取り組み

適正な木材配置のための手刻み
木は人と同じように一本ずつ個性があります。
私たちの仕事は構造体も化粧になることも多くあります。
美しい仕事をするために材の配置、曲がり方向 色味のバランスを考え、木材検査をします。

金物に頼らない木本来の組み方で作る
戦後の住宅難のなか、次第に簡略化されてきた木組みでは木本来の力は発揮できていません。一般の住宅の柱のほぞはわずか6センチしかありません。
なぜか?電動マルノコの最大深さが6センチだからです。
本来の力を引き出すなら長いほぞとするのが理想です。
引き抜け防止で打たれてきたコミ栓も穴ほりが大変なのでなくなっていきました。
こういった技法は作り手も住まい手も残すひとがいなければなくなります。
ですから金物は法規上必要最低限としています。

用材が作られる過程を可能な限りみていただく
大工店・賽では一般流通木材は使わずに山の製材所から木を調達することをおすすめしています。
皆さまは<恩送り>という言葉を御存知でしょうか?
山に植林された木は80年も100年も前に後世の子孫たちのために植えられたものです。
その木を植えた先人たちも山から受けた恩を子孫に送って返しているのです。
ですから山で仕事をしている方々は決して自分たちの利得だけを追って生業をしているわけではありません。山も大工もサラリーマンもお互いの生業で支えあっているのです。
そういったつながりを考えて家づくりを一緒にしてもらうために山の仕事をみてもらう機会を作っています。
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