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仕事のスキルが評価につながらなくなる時代の到来

自己紹介2

時代は移り…カンナ削りはビニール貼りの枠材の普及によってなくなり、墨付け、手刻みはプレカットになり、本来の大工仕事は泡のように消えていきました。

数年後、もともと一本気の職人な父は急激なコストカットの波により 職人の手間を削っていく不動産下請け業界に見切りをつけ工務店を廃業しました。

丁稚(でっち)奉公からそだてた職人さんをいじめたくはなかったからだそうです。

 

そして僕は一人の職人として歩んでいくことになりました。

かねてから興味のあった社寺建築や木組みの家を作っている工務店などにいってみました。

そこでひとつの考えにたどりつきました。

やはり大工として必要とされる場所で働きたい。

木の素晴らしさや底力をもっと伝えたい。

と思うようになりました。

よく「無垢の木は高いんでしょ」とか言われますし、無垢というだけで敷居の高いイメージをもって声をかけづらいという方も多数おられると思います。

毎日 素材をいかした料理とインスタントや冷凍食品を使い分けて暮らしている現代人と一緒で、バランスだと思うんです。

 

建築の業界は工事の工程や管理体制がシステム化されていて、個体差や品質にばらつきのある無垢材は工業生産のなかでは嫌悪されがちだとおもいます。

それを見極める職人さんのスキルにも影響されます。

しかし無垢材には代えがたい価値があるのです。

その価値に対しての対価を高いと思うか安いと思うかは価値観の問題なのです。

 

しかしこれだけはいえます。

 

20年近く大工をしてきた私が面倒で手のかかる、お金にもつながらない無垢材の方を仕事に選んだのは、やはり、森から、材木店、そして工務店とそれぞれの思いと継承してきたスキルというバトンを渡しながら作っていく良さがあるからなのです。

 

手に取って感じることから始めてみて下さい。

 

おしまい。